【千葉・北習志野】「子どもの本と木のおもちゃの店 宝島」を訪ねて

訪問記

こんにちは、しっぽです。

2025年5月、千葉県船橋市にある「子どもの本と木のおもちゃの店 宝島」さんを訪れました。

駅前すぐの商店街内にあるおもちゃ屋さん。ロングセラーの絵本やおもちゃ、ボードゲームがたくさん!
年季の入ったサンプルに、お店の歴史を感じます。

※許可を得て撮影しています。お取扱い品、在庫状況、価格などは訪問時点です。

駅から徒歩1分で到着!

最寄駅は、京成電鉄・東葉高速鉄道の北習志野駅。

京成電鉄からは、改札を出てロータリーの歩道橋を渡ります。
地下にある東葉高速鉄道からは、T4出口を出てすぐの場所にあります。

どちらからでも徒歩1〜2分ほどで、とてもアクセスしやすい立地です。

お店があるのは、駅前の「エールきたなら商店街」の中。大きな黄色い「YELL」の看板が目印です。
「商店街」と聞くとアーケードを想像するかもしれませんが、ここは団地の1階に店舗が並ぶスタイルです。

案内図を見てみると、さまざまな業種のお店が入っていることがわかります。

その中に、おもちゃ屋さんがありました!

ガラス窓の向こうに、木のおもちゃや工芸品が並んでいるのが見えます。

さっそく中に入ってみましょう!

広い店内には本とおもちゃがたくさん

お店の中央付近にレジがあり、大きく分けて左側がおもちゃ、右側が本のコーナーになっています。

おもちゃのコーナーには、子ども用のキッチンとテーブルがあり、店内のあちこちに手に取れるサンプルも置かれています。
いちばん奥には、ボードゲームがぎっしり!

レジの周りには、コマなどの小さなおもちゃ。
窓際の棚には、工作遊びの材料や画材がカラフルに並んでいます。

さらに、棚の最上段やガラスケースの中には、キャンドルスタンドや煙出し人形、マトリョーシカなどの工芸品も。

本のコーナーは、ロングセラーを中心とした絵本、児童文学、保育関連の書籍などがずらり。
子どもから大人まで楽しめる、幅広いラインナップです。

↓店内全体の様子がわかる動画はこちらから

5坪から始まり、移りゆく時代の中で

店主の鈴木さんが「いらっしゃいませ」と、奥からゆったりとした様子で出てきてくださり、お話を伺うことができました。

もともと絵本の販売会社に勤めていた鈴木さんは、独立して1981年に子どもの本専門店を開店。
最初は今とは違う場所で、わずか5坪ほどの小さなお店だったそうです。

その後、ドイツを中心とした輸入玩具の取り扱いも始めましたが、「絵本を置くと、もうおもちゃを並べるスペースがほとんどなくて」と、笑いながらその頃を振り返ります。

そして1998年、現在の場所に移転し、今に至ります。

ドイツ製のおもちゃに惹かれるようになったきっかけは、中学時代、部活の合宿で友人たちと夜通し遊んだボードゲーム。
なかでも特に印象に残っているのが、今も販売されている『帽子とりゲーム』なのだとか。

開店からの約10年間は毎年ドイツを訪れ、その後の10年ほどは中央アジアにも足を運ばれていたそうです。
最近でも、数年に一度はザイフェンを訪れているとのこと。

ニュルンベルクで開催されるシュピールヴァーレンメッセ(国際玩具見本市)の会場の様子や、ドイツをはじめ各国での宿泊先のできごと。
旅先でのさまざまなエピソードを、臨場感たっぷりに、楽しそうに聞かせてくださいました。


長年お店を続ける中で感じてきた変化として、「子どもたちの体験が減っている」というお話もありました。

その一例として挙げられたのが、汽車を生で見る機会が少なくなったこと。
それに伴い、汽車のおもちゃ、特に汽車を乗せてぐるりと進行方向を変える「転車台」のパーツは、以前に比べて売れなくなってきたのだそうです。

「子どもたちは一度でも体験すれば、いくらでも再現して遊ぶんですよ」と鈴木さん。

会話の中では、高尾駅にあった大型バスの転車台の話題も出ましたが、残念ながら駅前広場の再整備により、撤去されてしまったようです。

また、テレビゲームや動画配信サービスなど、楽しめるコンテンツが増えたことで、児童文学を熱心に読む子どもが減ってきたことについても、少し寂しそうに話されていました。

とはいえ、ゲームという枠で見れば、デジタルに限らず、アナログのボードゲームもその役割をしっかり果たしてくれているといいます。

「宝物」と出会える場所

絵本やおもちゃはもちろん、保育の空間づくりに欠かせない家具や遊具も取り扱っている宝島さん。
地域の園とのつながりも深く、先生方との勉強会などを通して、保育の現場に寄り添った取り組みを長年にわたって続けてこられたそうです。

お店は駅からすぐの立地で、沿線を利用する方にとっては、ふらりと立ち寄りやすいアクセスの良さも魅力のひとつ。

店名の由来は、不朽の名作として知られるロバート・ルイス・スティーヴンソンの冒険小説『宝島』。
その名のとおり、店内には心ときめく“宝物”があふれています。

お近くの方はぜひ足を運んでみてください!

店舗情報はこちら

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