
こんにちは、しっぽです。
2025年9月、静岡県浜松市にある「シンプリィ・ショップ」さんを訪れました。
シェアリングネイチャーとシュタイナー教育を融合させた独自の実践。
人と人とのつながりを大切にしながら、多方面へと活動の場を広げていらっしゃいます。
ダンボール工作のクリエイティブツール『makedo(メイクドゥ)』にも注目!
※許可を得て撮影しています。お取扱い品、在庫状況、価格などは訪問時点です。
縄文遺跡を通り過ぎて
JR浜松駅からバスで約15分、最寄りは「蜆塚遺跡西」バス停です。
ところで、「蜆塚(しじみづか)遺跡」って何の遺跡だろう?
調べてみると、縄文時代の集落跡とのこと。貝塚と聞けば、教科書で習った記憶が蘇ります。
そんな蜆塚遺跡や浜松市博物館を車窓に眺めつつ通り過ぎると、目的地に到着しました。
お店は10年ほど前に移転し、現在は佐鳴台のホワイトストリート沿いにあります。

赤いポニーの遊具が出迎えてくれて、思わず心がときめきます。
さっそく中に入ってみましょう!
多方面で活躍する店主さん
先にお客さまがいらっしゃったので、まずは店内を見回りました。
声をかけていただき、店主の山本さんにご挨拶。
そのあと、来客が落ち着いてから、ゆっくりとお話を伺うことができました。
山本さんは、お店を始める前からデザイン会社や広告代理店でお仕事をされていました。
また音楽活動もされていたことで、ラジオ局を通じた企画にも携わるなど、多彩な経験をお持ちです。
現在は、静岡県森林環境教育指導者・浜松市環境学習指導者として、身近な自然と遊びを結ぶ活動を行なっています。
そのため、お店をスタッフに任せて出かけていることもあるそうです。
活動の基盤となっているのは、
- シュタイナー教育での学び
- おもちゃメーカーやおもちゃそのものから得た学び
- シェアリングネイチャー1の創始者からの学び
さらに、独自のアクティビティ開発を重ねて、感覚をひらくワークショップを展開する今に至っているといいます。
店内の全景は「散らかっていて自信がないので」ということで今回は撮影を見送りましたが、各所の写真を撮ることは快く許可してくださいました。

- 1979年に米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏が著書で発表した「直接的な自然体験を通して自分を自然の一部ととらえ、生きることのよろこびと自然から得た感動を共有することによって、自らの行動を内側から変化させ、心豊かな生活を送る」という生き方を目指しており、世界各国で親しまれている。(参照:公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会) ↩︎
ダンボール工作っておもしろい!
昨年より推しているのが、『makedo(メイクドゥ)』というダンボール工作を安全に楽しめるクリエイティブツール。
オーストラリアで誕生し、以前にも一度日本に上陸したことがあるのですが、うまく広まらずに撤退してしまったのだそう。
その後、日本での輸入代理店が変わり、製品仕様も改善されて、再び日本にやってきました。
ダンボールを切って、折り目をつけて、コネクターでつなげる。
かんたんな説明だけで、幅広い年齢で楽しめるコネクターキット。
ガムテープや接着剤を使わなくても、ダンボールや空き箱などのリサイクル素材を使って、好きなものを作れます。
山本さんは、メイクドゥの理念に共感し、普及活動をしている公式インストラクターです。

決められた形を作る手順書もあるのですが、「自由な発想で作る方がおもしろい!」と山本さんが感じたできごとがありました。
それが、店内でのダンボール工作体験で、小学1年生の子が作った「ロボ1号」です。

その日に初めてメイクドゥを使ったにもかかわらず、ツールを駆使しているうちに、思いがけない発想として「ダンボールを窓のように切り抜きたい」というアイデアが生まれました。
道具の役割と使い方がわかったら、あとは材料があれば自由に作れるのがメイクドゥの良いところ。
小学生を対象にしたワークショップでは、グループ制作の進め方も提案しています。
テーマや分担を話し合って決め、制作に取りかかるうちに、気づけば2時間があっという間に過ぎてしまうほどの熱量!
最近では、子どもたちが「自分たちの住みたい街」というテーマを決めて取り組み、完成後には別の学年を招いて展覧会を開いたそうです。
木工を始める前の導入としても最適なダンボール工作。
今後も店内や、いろいろな学校・園・施設などで出張ワークショップを開催される予定です。
話が弾んで、気づけば夜
私の旅のお供のくまと、お店の番犬ルッツで記念撮影。
利き手とは逆の手でパペットを扱うのが、こんなにも難しいとは……!


話に夢中になっているうちに、辺りがすっかり暗くなっていて、驚きました。
充実した時間を過ごし、心も満たされて、再びエンジンをかけ直したような気分になりました。
素敵なおもちゃと、アイデア豊かな店主さんのいるお店です。
ぜひ一度、足を運んでみてください!

















