
こんにちは、しっぽです。
2025年7月、千葉県千葉市にある「にじのおもちゃ屋Regenbogen」さんを訪れました。
コンテナハウスや遊具が並ぶ広場の一角にある、小さなおもちゃ屋さん。
木のおもちゃ、絵本、量り売りのおやつ、こだわりの商品がぎゅっと詰まったお店です。
やさしい店主さんが、にこやかな笑顔で迎えてくれます。
※許可を得て撮影しています。お取扱い品、在庫状況、価格などは訪問時点です。
千葉駅からバスが便利
最寄り駅は、千葉都市モノレールの千城台駅。
ただし、千城台駅からお店までは徒歩で約25分かかるため、公共交通機関を利用する場合は、JR千葉駅前から出ているバスに乗るのがおすすめです。

バスに揺られて約20分。
「大草」というバス停で降りて少し歩くと、なんだかわくわくする広場が見えてきました。


周囲の景色の中、ひときわ目立つヤシの木と看板が。サウスパークという名前のようです。
広場の中には、コンテナハウスのお店がいくつも並んでおり、遊具やドッグランなども併設されています。
その広場の一角に、目的地のおもちゃ屋さんを発見!


ちょうどお店の前では、店主のacoさんが苗の鉢を植え替えながら、お客さまと楽しそうにお話されているところでした。
コンテナハウスの内側って、どんなふうになっているんだろう……?
「中へどうぞ〜!」と声をかけていただいたので、さっそく入ってみましょう!
限られた空間に並ぶこだわりの商品
コンテナの直方体の空間には、商品が並ぶ棚とプレイスペースが設けられています。
木のおもちゃをはじめ、こだわりの品々が棚にぎゅっと並んでいて、ひとつひとつじっくり見たくなるものばかりです。
面積は小さいながらも、ラインナップはバラエティ豊か。
同じくサウスパーク内にあるバルーンギフトショップやレーザー彫刻のお店で作られたアイテムも飾られていました。




↓店内全体の様子がわかる動画はこちらから
見どころいっぱいのお店
積み木や木のおもちゃ、ボードゲームなどが主な取り扱い商品ですが、それ以外にも、気になるものや工夫が随所に感じられます。
量り売りのおやつ
小麦粉・卵・乳製品・白砂糖を使わず、米粉で作られたやさしいクッキー。
包装されたものもありますが、タッパーなどの容器を持参すれば、エコでお得に購入できます。
形やフレーバーはその時々で変わるそうで、私が訪れたときは、きなこ味とココア味。
2種類とも買って帰り、おうちでいただいたところ、とても美味しかったです!

シェアリングパートナー
acoさんが不在の日に店番を担当したり、店舗運営を支えたりしながら、店内の棚の一部を使って自身の商品を販売している「シェアリングパートナー」さんが、3名いらっしゃいます。
それぞれに個性が光る商品がそろっていて、お店に彩りを添えています。



中古販売「つなぐ」
「思いをつなぐ中古販売」をコンセプトに、2025年2月から始まったサービスです。
一般的な中古販売とは異なり、不要になったおもちゃを買い取るのではなく、「お預かり」して販売するという仕組みです。
使われなくなったおもちゃには、ひとつひとつにメッセージカードが添えられています。
一緒にメッセージも手渡すことで、そのおもちゃと過ごした時間に刻まれた思い出や気持ちも、次の方へとつながっていきます。
単なる「モノ」のやりとりにとどまらず、その背景にあるストーリーまで届ける取り組みとして、心に残りました。

木のおもちゃと共に歩む、自分らしい働き方
木のおもちゃとの出会いのきっかけは、高校時代のこと。
もともと保育の仕事をしていたお母さまが、再び現場に戻ったことを機に、だんだんと関心が深まっていったそうです。
母娘で佐倉市のMother Moonさんを訪れた思い出が、印象に残っていると話してくださいました。
大人になってからは、公務員として働いていたacoさん。
そんなある日、お子さんの命にかかわる出来事に突然直面されたといいます。
「人生の終わりって、こんなにもすぐそばにあるものなんだ」
「それは、自分自身にも当てはまることかもしれない」
と、強く感じた経験だったそうです。(お子さんは無事に回復されたとのことです!)
そうした思いを胸に、改めてご自身のこれからを見つめ直し、「やりたいことを、やりたいときにやりたい」と決意。
一度お仕事を辞め、ご家族との暮らしを優先する道を選ばれました。
そんな日々を過ごす中で出会ったのが、移動販売で木のおもちゃを扱っている方の存在でした。
「こういう働き方もあるんだ」と衝撃を受け、自分らしいかたちで木のおもちゃに関わっていく道を模索し始めます。
最初はオンラインショップからスタートし、移動販売や「あそびのアトリエ」へと展開。さらにテナントとの出会いを経て、ついに実店舗をオープンされました。
現在はおもちゃ屋さんの運営に加え、療育や介護の分野でもお仕事をされています。
商売のためにやった方がいいこともあるけれど、自分が守っていきたいこととのバランスを取りながら、「最低限のラインを超えないように」と、もがきながらも踏ん張っているとおっしゃっていました。
いろいろなお話を伺ったあとは、取り扱い商品のカタログを見ながら、おもちゃについて盛り上がりました。
acoさんの笑顔や優しい雰囲気、柔らかなお声には安心感があり、一緒にいると心がふわっと落ち着くような気持ちになりました。
家族で過ごす楽しいひとときに
acoさんによると、お店の周辺地域では、木のおもちゃにあまり馴染みがなく、特に「ご家庭で購入して遊ぶ」ということが、まだそれほど浸透していないと感じられるそうです。
一方で、保育園や児童館、子育て支援センターなどで環境が整っているところには置かれていて、来店したお子さんが「これ知ってる!」と反応することもあるのだとか。
店内のプレイスペースでは、商品のサンプルを実際に遊んで試すことができます。
今回私が訪れたのは、にじのおもちゃ屋Regenbogenさんのみでしたが、サウスパーク内には、ほかにもさまざまなお店や施設があります。
広場の中央にある雑貨&カフェ ハコニワ。さんでは、ドリンクやお食事も楽しめるので、そちらを拠点にして家族でサウスパークを満喫するのも良さそうですね。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください!
















