『14泊15日車中泊しながら北海道アルパカ旅』を読んで

コラム

こんにちは、しっぽです。

私は昨日、とある本、正確には“ZINE”(リトルプレス・小冊子)を読んで、衝撃を受けました。
どうしてもその感動を書き留めておきたくて、この記事を書いています。

ちなみに、木のおもちゃについての本でもなければ、木のおもちゃ屋さんが書かれた本でもありません。

ですが、私が活動していくうえで大切にしたいことが、そのZINEの中で、まさに「言語化」されていました。
自分が考えていたことをピタリと言い当てられたようで驚くと同時に、ジャンルは違えど、同じ思いで行動されている方がいることを知って(しかも一方的に存じ上げていた方で)、本当に驚きました。

書名は『14泊15日車中泊しながら北海道アルパカ旅』。
著者は、「アルパカ雑貨sunokko design」のデザイナー・なめみそさんです。

アルパカが好き!

「アルパカって何だっけ?」という方のために説明すると、アルパカはラクダ科の哺乳類で、南米・アンデス山脈の高地を中心に家畜として飼育されている草食動物です。
ふわふわの体毛に長い首、つぶらな瞳が特徴で、日本では「ミラバケッソ!」のCMで一躍有名になりました。

以前、Instagramのストーリーズでも投稿したことがあるのですが、私はアルパカが大好きです。

私がアルパカにハマったきっかけは、正直よく覚えていません。
でも、大学時代にたまたま目にしたアルパカの姿に心を奪われて以来、アルパカグッズを集めたり、アルパカ牧場に足を運んだりするようになりました。

アルパカといえば、なめみそさん

そして、日本国内のアルパカファンの間で広く知られているのが、アルパカデザイナーの、なめみそさんです。

アルパカをモチーフにした雑貨のデザインをはじめ、アルパカに特化したメディアの運営やイベントの企画など、幅広く活動されていて、私もTシャツ、ステッカー、ステーショナリー、キーホルダー、バッグ……と、たくさんのグッズを愛用しています。

これまでにも、なめみそさんが何冊かZINEを発刊されていることは知っていたのですが、「次に通販でグッズを買うときにまとめて注文しようかな」と思っているうちに、オンラインショップがオープンしているタイミングを逃し続け、大規模な販売イベントに1ブースだけ目掛けて行くのはちょっと気後れして、気づけば月日が経ってしまいました。

そんな中、つい最近、Xで下記の投稿を目にしたのです。

「本屋さんの通販で買える!」

そう知って、私はすぐに岐阜県のカクカクブックスさんへ注文したのでした。

「きちんとした狂った人」でありたい

複数冊購入した中のひとつ、『14泊15日車中泊しながら北海道アルパカ旅』は、2024年5月に刊行されたZINEです。

なんと、ご夫婦で14泊15日かけて車中泊をしながら、北海道各地のアルパカがいる施設を巡った旅の記録が綴られている貴重なレポートです。

アルパカ好きの方はもちろん、フェリー移動を含む約2週間の車中泊旅に興味がある方にとっても、読み応えがあるであろう一冊でした。

そのZINEの中にある「取材の心構え」という章を読んで、私はたいへん驚きました。

「題材は違うけれど、私とまったく同じだ……!」

そこには、なめみそさんが各地のアルパカ施設を訪れる際に気をつけていることや、考えていることが書かれていたのですが、それが、私が木のおもちゃ屋さんを訪れるときに心がけていることとびっくりするくらい重なっていて、思わず動揺してしまうほどでした。

「アルパカ」の部分を「木のおもちゃ」に置き換えても、ほぼ違和感がありません。

自分で木のおもちゃ屋さんを開く予定があるわけでもなく、ライターとして生計を立てているわけでもない。
ただ木のおもちゃが大好きで、木のおもちゃ屋さんを巡り、Webサイトを作っている。
そんな私のことを、訪れたお店の方々はきっと、「木のおもちゃに狂っている奇特な人」だと思っていることでしょう。

「取材の心構え」の具体的な内容はここでは割愛しますが、特に最後の一文が心に深く響きました。

ただの狂った人ではなく、きちんとした狂った人を心掛けている。

「わ、わ、わかるーーーー!!!」

首がもげるほど頷きたくなる気持ち。

怪しい人ではなく、尊敬の念と礼節を大切にしながら、きちんとした狂った人でありたい。そう思っています。

木のおもちゃとはまったく別の趣味で手に取ったZINEで、これほどまでに共通点を感じるとは、本当に驚きでした。
さらに、自分では感覚的にしか捉えられていなかったことが、この章において、ここまで見事に言語化されていたことにも感動しました。

もともと有名な方なので一方的に存じ上げてはいましたが、アルパカ好きという繋がりを超えて、なめみそさんに強い親近感を抱かずにはいられませんでした。

2025年9月には、東京・原宿で個展が開催されるそうなので、ぜひ足を運んで、在廊のタイミングが合えばお会いできたら嬉しいです。

今後の心強い励みに

「同じ考え方の芯を持って行動している人がいるんだ」と知れたことで、自分の思いがひとりよがりではなかったのだと、ふっと肩の力が抜けるような気持ちになりました。

私はまだ歩き始めたばかりですが、思いがけないかたちで、これからの活動にそっと背中を押してもらえたような気がしています。

これからも、自分のペースで、自分なりの視点を大切にしながら、好きなものや場所、人との出会いを重ねて、少しずつ進んでいきたいと思います。

ただの狂った人ではなく、きちんとした狂った人を心掛けて。(もう狂っているのはしょうがない!)

ケーセンのアルパカ(茶・白)と、ウディマルのアルパカ&ラマ

今回はこれまで。また次の記事でお目にかかります!

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