
こんにちは、しっぽです。
何かの分野に特化した〈専門店〉って、中に入る前にちょっと緊張しませんか?
興味があって行ってみたいのに、その分野に詳しくないと入りづらいように感じて、気が引けてしまう……。そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。
例えば私も、住んでいる近くの街にあるお洒落な〈眼鏡専門店〉が気になっているのですが、まだ足を踏み入れたことがありません。
もしかすると、木のおもちゃ屋さんに初めて行く人も一緒!?
何度か通えば自然と慣れるものですが、最初の一歩はやっぱり勇気がいるものです。
木のおもちゃ専門店の店主さんやスタッフさんは、本当に素敵な方ばかりです。
でも、〈木のおもちゃ専門店〉の話をすると、子どもがいる私の友人ですら、こんな不安を口にします。
- いっぱい話しかけられたらどうしよう?
- 何か買わないと帰りづらい?
- 教育熱心な親御さんが行くお店じゃない?
初めて行くお店、特に専門店は「知らない=怖い」と感じることが多いのかもしれません。
そんな思いで、木のおもちゃ専門店に行く前に【知っておくと安心な心構え】について考えてみました。
もしお店に行くのを迷っている方がいらっしゃったら、参考になれば幸いです。

質問の答えを事前準備
まず心配なのが、「店員さんに話しかけられたらどうしよう!?」ということ。
人見知りだったり、静かに過ごしたかったり、理由はいろいろありますよね。「何も話さず商品を見たいだけなのに、話しかけられたら気まずいな」と感じる方もいるかもしれません。
お店の方針にもよりますが、多くの場合、お客さまの様子を見て、話しかけないほうが良さそうであれば、無理に会話をしないという選択肢を尊重していただけるかと思います。
ただ、せっかく実店舗を訪れたなら、お客さまのニーズに合った商品を提案・紹介してもらえるのが〈専門店〉ならではの魅力。そのためには「どんなおもちゃを探しているのか?」を知るためのヒアリングが欠かせません。
普段ならすぐに答えられるような内容でも、急に尋ねられると「えーっと、何だっけ?」と戸惑ってしまうこともありますよね。よく聞かれるポイントを事前に把握しておけば、心の準備ができて、漠然とした不安を少しでも減らせるはずです。
そこで、代表的な質問を5つピックアップしてみました。
用途
お子さんやご自身が日常で遊ぶもの? 特別な日のプレゼント? それとも誰かへの贈り物?
おおまかに分けると、
- 自宅で使う
- 誰かにプレゼントする
この2つのどちらかによって、おもちゃ選びのプロセスが変わってくるように思います。
※保育園などの集団遊び用は特殊なケースなので、ここでは割愛します。
年齢や月齢
特に年齢が低いお子さんほど、発達段階に応じて適したおもちゃが変わります。
3歳くらいまでは、年齢だけでなく月齢も合わせて伝えるのがおすすめです。
ただし、「何歳なら必ずこのおもちゃが合う!」という決まりはありません。同じ年齢でも発達の個人差は大きく、さらにその子の好みや関心によって適したおもちゃは異なります。
年齢や月齢は、数多くあるおもちゃの中から選択肢を絞るための目安のひとつと考えるとよいでしょう。
最近の好きな遊び
年齢や月齢に加えて、とてもよく聞かれるのがこの質問です。
「最近、好きな遊びはありますか?」
この答えから、実年齢だけでなく、その子の発達段階や興味・関心を知ることができます。
おうちではどんな遊びをしているか、園や学校ではどんな活動をしているか、わかる範囲で構いません。その情報をもとに、「だったらこのおもちゃはどう?」と、より具体的な提案をしてもらえます。
例えば、ひも通しが好きなお子さんの場合、今まさに楽しめるひも通しのおもちゃだけでなく、指先を使う他のジャンルのおもちゃや、次のステップで遊べるおもちゃを提案してもらえることもあります。
ただし、贈り物の場合は「最近、好きな遊びはありますか?」と聞かれても、親戚や友人のお子さんについてはわからないこともありますよね。でも大丈夫。そんなときは、おおよその年齢に合わせて、定番やおすすめのおもちゃを紹介してもらえるので、安心してください。
すでに持っているおもちゃ
この質問をする理由は、
- 持っているおもちゃと重複しないようにするため
- 既存のおもちゃとの相性を考えるため
前者は、すでに持っているおもちゃと同じものや似た役割のものを避けるためです。
自宅に置けるおもちゃの量には限りがあるので、すでにお持ちのものと重複しないようにという配慮ですが、「これが欲しい!」という強い気持ちがあれば、まったく問題ありません。
後者は、持っているおもちゃとの組み合わせを考えるためです。
例えば、積み木なら基尺(パーツ共通の基準となる長さ)が合うもの、汽車セットならレールの互換性があるもの、ままごとなら遊びの幅が広がるアイテムなど。
持っているおもちゃを伝えることで、新しく買うおもちゃが単体で楽しめるだけでなく、既存のおもちゃと組み合わせた遊び方も提案してもらえます。
おおまかな予算
事前に予算を決めておくことで、「想定していた金額と違った!」というギャップを防げます。
木のおもちゃ専門店には、お手頃なものから高価なものまで、幅広い価格帯の商品があります。
ちょっとしたお買い物のつもりなのか、特別な日に向けてしっかり予算を準備しているのかによって、提案される商品も変わってきます。お互いのイメージのズレを減らすためにも、あらかじめ予算の範囲を伝えておくと安心です。
何でも聞いてみる
あれこれとヒアリングに答えたら、おすすめの商品をいくつか絞り込んでもらえるでしょう。
ここからは、こちらが質問するターンです!
せっかく専門店を訪れる機会なので、気になることや知りたいことがあれば、店主さんやスタッフさんと積極的に会話してみましょう。
ひとつのジャンルでも、さまざまな種類の商品があります。見た目は似ているけど、どう違うの? 自分にはどれが合う? そんな疑問が浮かんだら、商品ごとの違いや特長を知っている専門家に聞くのが一番です。
「なぜこの商品をおすすめしてくれたのか?」という理由を聞いてみると、今後のおもちゃ選びの参考にもなります。
棚の前でひとりで悩んだり、商品を目の前にしてスマホで検索したりするよりも、プロに相談することで、よりぴったりの商品に出会えるはずです。
無理に買わなくてOK
明確な購入目的がない場合、「何も買わないで帰るのは失礼かな……」と心配になることもありますよね。
結論から言うと、「行ったその日に必ず購入しなければならない」という決まりはありません。迷ったら、一度帰ってじっくり検討するのも大丈夫。
お誕生日やクリスマスなどのプレゼントを考える際、下見として訪れるのも良い方法です。
ただし、いろいろな商品を見比べたり、スタッフの方に相談に乗ってもらった後に、別のお店(通販を含む)で購入するのは、お店にとって悲しいだけでなく迷惑となる行為です。
購入が決まったら、下見や相談をしたお店で買いましょう!
もしその日は購入せずに帰る場合も、購入を検討していることを伝えておくと安心です。また、後日本命の商品を買う予定でも、その日ちょっとした小さなおもちゃやグッズを購入するのも一案です。
まずは気軽に相談!
経験や知識を持った店主さんやスタッフさんは、おもちゃ選びの専門家です。
雑談も情報のカギ。何気ない質問や会話を通じて、さまざまな視点からおすすめのおもちゃを提案してくれます。些細なことでも、まずは気軽に相談してみてください。
量販店では、ただ商品が並んでいるだけで詳しい人が近くに見当たらないこともありますが、〈専門店〉ならではのメリットは、お客さまのニーズに合わせて個別に商品の提案や紹介をしてもらえることです。
- 贈り物にどんなおもちゃを選んだらいいのかわからない
- これとこれは似ているけど、何が違うんだろう?
- SNSで見て気になった商品があるけど、うちの子に合うかな?
そんな疑問を抱えたままではなく、相談しながらお買い物ができると安心ですよね。
好みや予算は人それぞれなので、最終的に決めるのは自分ですが、不安な部分を誰かにサポートしてもらえると心強いものです。もしかしたら、これからお子さんの成長に合わせて遊びやおもちゃの相談ができる、行きつけのお店になるかもしれません。
木のおもちゃ屋さんに行くのを迷っている方は、ぜひ一度、足を運んでみてください。
今回はこれまで。また次の記事でお目にかかります!